寝たきりになる原因の上位に「転倒による骨折」が上げられているのはご存じですか?高齢者の転倒事故は頸部大腿部骨折そして寝たきりにつながります。転倒はほんの2~3cmの段差で多く起き、あと2cm足を上げることができれば、転倒の危険性はぐっと減ります。
この問題に取り組んだのが、医学博士・浦辺幸夫教授、理学療法士・南場芳文講師などのグループ、製造元(株)コーポレーションパールスターでした。
「転倒予防くつ下」は、着用するだけで自然とつま先が上がる(1)あぜ編み(高ストレッチ)と(2)タック編み(低ストレッチ)の組み合わせ。着用時の圧迫感を解消するため、(3)つま先二重構造と(4)痛くない縫い目(特許1187117号)で履き心地にもこだわっています。
また、履いて歩くだけで美脚効果もある特許製法のくつ下なのです。
平均摩擦係数
| 縦方向 | 横方向 | |
| 綿平編み(一般くつ下) | 0.167 | 0.149 |
| 綿あぜ編みくつ下 | 0.184 | 0.232 |
| 綿平編み(一般くつ下) 洗濯5回 |
0.184 | 0.232 |
| 綿あぜ編みくつ下 洗濯5回 |
0.27 | 0.27 |
試験法:日本繊維機械学会風合い軽量と規格化研究委員会「風合い評価の標準化と解析」
○ 歩行訓練向けに最適 ○
・リハビリ現場では安全なスベリ止め効果が得られる理由で綿くつ下が薦められています。
・特に横方向に強い綿あぜ編みはより安全なスベリ止め効果が得られます。
・足底あぜ編み構造により「冷えない蒸れない臭わない」効果が得られ冷たい綿を解消
平成18年の5月
「足先を上げる補装具はあるが日用性に欠けるので患者さんが使いたがらない」
「10年間、靴下にゴムバンドをつける商品を試作してきたがうまくいかない」
「日用品として使いやすく、そして足先が上がる商品を開発できませんか」
といわれる義肢装具士さんが尋ねて来られました。
自信があったわけではないのですが、
「当社は靴下製造が本業なので靴下で開発してみます」
試作を繰り返す中、8月に神戸学院大学で行われた日本リハビリテーション工学会で試作品を展示
「履いても良いですか」
「なるほど、足趾が上がりますね」
「装具でなく靴下でMP関節の背屈機能を得る方法、いいですねぇー」
「底屈機能が妨げられるので立位の時のバランスが悪いですね」
「足の機能を勉強して研究開発すると良い転倒予防靴下になりますよ」
「高齢者の転倒事故は頸部 大腿部骨折そして寝たきり 痴呆につながりますので良い転倒予防靴下に仕上げてください」
専門用語が多く半分も理解できませんでした
後に、この方がべトちゃんドクちゃんの執刀医の澤村先生だった事を知りました。
早速、学会で名刺交換した松江医療福祉専門学校の南場先生(理学療法士)を訪ね専門書の紹介
そして広辞苑にない専門用語に平仮名、数回のレクチャーで足の構造の勉強をしました。
知れば知るほど転倒事故に対処できる転倒予防靴下ができる自信がなくなってきました。
半年間の模索、広島銀行より広島大学大学院保健学科 浦辺教授の紹介を受け
「なるほど、上がりますね」
「靴下で転倒予防の効果を得る発想は新規性が高いので一緒に開発しましょう」
2ヵ月後のミーティングで
「大変面白い測定結果がでました」
「転倒予防対策ではかなり期待できる測定結果が得られました」
更に「足趾をあげる効果はヒザ痛 腰痛対策にもつながるので、これにも有効性が期待できるかもしれません」
等々の3時間にわたるレクチャーを受ける中で一気に解決策が見えてきました。
こうして転倒予防靴下が完成したのです。
「階段の上り下りができなかったのが、上りだけですがのぼれるようになりました」
「片麻痺で右足をひきずって歩いてたのが足を持ち上げて歩けるようになりました」
「ヒザの痛みで毎週病院に行っていたのが今は月に1回だけです」
「こむらがかえりトイレに間に合わないのでオシメをしていましたがオシメがはずせました」
団塊の世代の私にはこのような体験は未だありませんが東京での展示会の時でした。
電車が入ったので階段を駆け下りとび乗っていた自分にビックリ、以前は足がもつれるので次の電車にしていました。
何故このような現象があるのかを浦辺先生にお聞きしたところ
「促通効果が得られた可能性は考えられますね」
中国労災病院を始め病院等でリハビリ用として転倒予防靴下が売れていく中で取引先より
「転倒予防靴下でウエストが細くなった、履けなかったジーパンが履けるようになったの声が何人かでてきてる」
の報告を受け、メタボ症候の86cmのズボンがブカブカになってる事に気付きました。
ひょっとしてと思い、若い時代にはいていたノータックの82cmのズボン、スッとはけたのには驚きでした。
製造元(株)コーポレーションパールスターHP引用